令和4年度 自己評価

令和4年度 自己評価 施設

施設の自己評価を全職員で行いました。園運営のテーマである「こども・保護者・保育者にとってより良い園になる」ことにつながると考えているためです。

「自己評価 施設」とは職員一人ひとりが東園の良し悪しを評価するものとして、職員30名の無記名で様々な意見を集められるようにして実施しました。また、項目におけるコメントを書いてもらい、より具体的な情報が集まるようにしました。各項目の平均値は最後に掲載してあります。

幼稚園や保育園を変化させていくには、保護者と保育者に理解してもらいつつ進めていくことが大切であると考えています。そのため、結果を公表しつつ、園の実情やこれから改善していく点について理解してもらう機会となっていただけたら幸いです。

さて、今回の結果を受けての講評です。

全体として分かったことは、保育に対する意識の高い職員が多い園であること。それと同時に、実践していくための時間が足りない実情。合わせて、その時間を作り出すための人手の不足。特に保育者間のコミュニケーションの時間や保育を客観的に見直す時間、スキルアップの時間が十分ではないことがわかりました。こういった状況が慢性化することは、保育の質や安全性の低下につながりますので、園全体としてこの課題に取り組んでいきます。「やりたいとは思っているけど、日々の保育で手一杯でそこまで手が回らない」と言うのが近い表現かもしれません。

続いて、他の課題として次のようなものが挙げられました。

  • ・保育者間や保護者に対する対応の規範順守に差があること
  • ・コロナの影響もあって食育につながる活動が減っていること
  • ・コロナ以外の感染症対策や保護者への対応についての懸念
  • ・事故防止、及び再発防止策の検討実施について
  • ・地域への東園のアピール活動について
  • ・人手や時間の不足により園内研修が中止していることへの懸念
  • ・有給や代休時の職員配置が十分でないこと。また、任せられる職員が限定されること。

今回の結果を糧にして「こども・保護者・保育者にとってより良い園になる」ために取り組んでまいります。

統計結果

職員30名、無記名にて実施。
その平均点を下記表に記載しました。
立場の違いなどで把握していない事柄もありますので、そのような箇所は無記入とするように伝えてあります。

評価基準

貴方の基準に基づいて、東園がどうであるかを評価してください。

  • 5 100%できている。(基本的にできている)
  • 4 90%以上できている。(ほぼできている) 
  • 3 80%以上できている。(十分取り組んでいると言える)
  • 2 60%以上できている。(取り組んでいるが十分とは言えない)
  • 1 それ以下である。(取り組んでいるが速やかに改善が必要である)
  • 0 実施していない。
  • ※分からない、知らない場合には未記入にすること

第1 総則

保育に関する基本原則

評価項目

評価

施設の役割

子どもの最善の利益を考慮して、最もふさわしい生活の場になることを理解している。

4.4

子どもの人格尊重をして保育している。

4.3

目標

理念や目標を年度初めに職員で確認している。

3.9

理念や目標を見やすい場所に掲示するとともに、園だよりや配布物を通して周知している。

4.5

保育の方法

一人ひとりの特性や発達の過程に応じ、発達の課題に即した援助を行っている。

4.3

子どもの主体的な活動を促し、意欲をもって遊べるような援助を心がけている。

4.5

環境

健康的に過ごせるように、活動の配分について気をつけている。

4.3

自然環境や地域の特徴なども生かす環境構成になっている。

4.5

社会的責任

地域へおたよりを発行し、園を理解してもらえるよう努めている。

4.3

個人情報は適切に扱い、保護者の苦情に対し解決を図るよう努めている。

4.8

養護に関する基本事項

養護の理念

養護と教育を一体的に行うことを意識して保育に当たっている。

4.2

「養護」は生命の保持と情緒の安定で構成され、「教育」は健康、人間関係、環境、言葉、表現の5領域から構成されていることを理解している。

4.2

生命の保持

一人ひとりの健康状態や発達について把握し、異常に気づくことができる。

4.5

子どもの生理的欲求が十分に満たされるようにしている。

4.1

情緒の安定

子どもの気持ちを理解し、信頼関係を築くよう心がけている。

4.3

自分の思いや意見をはっきり伝えることができるよう配慮し、尊重している。

3.7

保育の評価反省

全体的な計画の作成

全体的な計画の作成には、職員が参加している。

3.7

長期的な見直しをもった計画を立て、職員で共有している。

3.6

計画の作成

日常の保育を通して、子どもの思いや気持ちを汲み取りながら計画に反映させている。

4.4

各年齢のこどもの発達状況に配慮した計画となっている。

4.2

日々の保育の連続性や季節の変化を考慮して、計画を作成している。

4.3

3歳未満児は、一人ひとりの子供の発達状況、計画、生活状況について作成している。

4.0

子どもが主体的に活動できるよう環境設定している。

4.3

長時間にわたる保育のための環境が整備され、保育の内容や方法に配慮している。

4.3

計画の展開

子どもの実態や状況の変化に応じて、見直しや改善を行っている。

4.2

子どもの実際の活動などにあわせて、的確に環境を再構成している。

4.1

評価改善

園全体としての評価を行い、全職員の共通理解のもと改善に努めている。

3.6

幼児教育を行う施設として共有すべき事項

資質能力

育みたい資質、能力を理解している。

4.1

長期的な見通しを持った計画をたて、年齢ごとに必要な経験の機会を与えている。

4.1

姿

「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を理解し計画をたて、保育している。

4.3

第2 保育の内容

乳児保育に関するねらい、及び内容

基本的事項・ねらい及び内容

 

保育の実践に関わる配慮事項

家庭や栄養士等と連携をとりながら、子どもの状況に配慮して行っている。

4.3

一人ひとりの生活リズムに合わせて、睡眠のための静かな空間が確保されている。

4.0

特定の保育者と継続的なかかわりが保てるよう配慮している。

4.7

午睡中は体を仰向けにし、体温、顔色、呼吸の安全チェックをしている。

4.8

生活や遊びの中で、音・形・色・手触りなどに気づけるように様々なものに触れさせている。

4.5

上体を支え足の動きを促すなど、遊びを通して身体発達の援助を行っている。

4.5

オムツの交換、授乳などのサインを見逃さず受け止め対応している。

4.8

発声や喃語等を優しく受け止め応えることで、言葉の理解や発語の意欲を育てている。

4.8

誤飲、転倒など重大事故につながらないように安全環境に配慮している。

4.4

1歳以上3歳未満児の保育に関するねらい及び内容

健康

生活リズムについては、一人ひとりの子どもの状態に合わせて対応している。

3.9

走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う遊びを取り入れている。

4.1

楽しい雰囲気の中で、自分で食べようとする気持ちを大切にしている。

4.2

身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ見につくように援助している。

4.3

子どもが自分で衣服を着脱しようとする気持ちを尊重している。

4.4

一人ひとりの排泄状況に応じた配慮をしている。

4.6

人間関係

保育者等との安心したかかわりの中で、園生活を送れるようにしている。

4.6

他の子どもとの関わり方を少しずつ身につけられるよう仲立ちしている。

4.4

自分の思いを伝えたり、相手の思いに気づいたりする経験を重ねられるよう援助している。

4.3

環境

玩具や遊具は安全で、子どもの興味や発達に合った物を選び使用させている。

4.3

積極的に戸外遊びを取り入れて身体の発達を促している。

4.8

見る、聞く、触れるなど感覚の働きを豊かにしている。

4.8

言葉

楽しい雰囲気の中で保育者等との楽しい言葉のやり取りができるようにしている。

4.5

絵本の読み聞かせや紙芝居などを積極的に取り入れている。

4.8

表現

水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しませている。

4.5

音楽、リズムなどに親しみ、歌や手遊び、全身を使う遊びを取り入れている。

4.7

子どもの表現をしっかり受け止め、共感している。

4.6

保育の実施に関わる事項

体の状態、機嫌、食欲など日常の状態の観察から感染症を予防している。

4.3

事故防止に努めながら様々な遊びを取り入れている。

4.4

進級などで保育者が変わる場合は、子どもの発達に留意し職員間で協力して対応している。

4.0

3歳以上児の保育に関するねらい及び内容

健康

生活に必要な基本的な習慣や態度が身につくよう保育している。

4.6

食べる喜びや楽しさを味わいながら、食べ物への興味や関心を持てるようにしている。

4.4

十分に体を動かす気持ちよさを体験し、自ら体を動かそうとする意欲が育つよう援助している。

4.6

園内外の危険な場所を知り、安全に気をつけて遊ぶように働きかけている。

4.6

人間関係

友達と共通の目的を見つけ、遊びを一緒に工夫、協力して共に達成感が味わえるよう働きかけている。

4.2

良いことや悪いことがあることに気づき、考えながら行動できるように援助している。

4.6

友達と生活する中できまりの大切さに気付き守れるように配慮している。

4.6

生活や遊びの中で、意欲を大事にして頑張ろうとする力、自信や自己肯定感を持てるような言葉かけや援助をしている。

4.2

身近な友達とのかかわりを通して、相手を思いやり譲り合う気持ちを持てるように援助している。

4.5

環境

園生活の中で、数量や図形、文字に触れる機会を取り入れている。

4.4

伝統行事や異なる文化に触れる機会を作っている。

4.6

自然と直接触れ合う遊びを季節に合わせて取り入れている。

4.8

言葉

人の話を聞くことができ、日常生活に必要な挨拶や会話を身につけさせている。

4.5

絵本や紙芝居などを通して、物語の楽しさや言葉のおもしろさに気づくよう心がけている。

4.5

子どもが自分の体験や要求を自分なりに表現できるように配慮している。

4.1

表現

音楽に親しみ、歌を歌ったり、踊ったり、リズム楽器を作ったりする楽しさを味わう機会を作っている。

4.3

一人ひとりの子どもの表現の過程を大切にし、自己表現を楽しめるよう心がけている。

4.2

配慮事項

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を理解し保育に当たっている。

4.3

保育の実施に関して留意すべき事項

保育全般に関わる配慮事項

子どもの個性や性格、年齢や発達差に応じたかかわり方に努めている。

4.3

子どもが安心感を持ち、生活できるよう配慮している。

4.6

子どもと同じ目線にたってものを見つめ、思いに寄り添っている。

4.2

子どもの話に耳を傾け、言葉にならない思いを理解するよう心がけている。

4.3

学級経営

学級のことについて、担任以外の教職員とも情報交換している。

4.0

教室の環境構成について、日常的に点検するとともに改善がなされている。

3.8

クラスに関係なく、その場にいた保育者が適切な言葉がけや対応をしている。

4.3

小学校との連携

小学校との意見交換や合同の研究の機会などを設けて情報共有や連携を図っている。

4.3

子どもにおける情報共有に関して要録を作成している。

4.8

地域社会との連携

園だより等で、園の様子や行事などについて地域の人々に見てもらえるようにしている。

4.5

ボランティア、体験保育の人々を受け入れている。

5.0

第3 健康及び安全

こどもの健康支援

健康発達

感染症発症時に、発生状況や感染症予防策について保護者に通知している。

4.8

不適切な養育の兆候や虐待が疑われる場合には、関係機関と連携対応している。

4.2

健康増進

健康診断と歯科健診の結果について、保護者や職員に伝達している。

4.9

子どもの健康情報を共有し、こどもの既往歴(アレルギー・熱性けいれん・脱臼癖・喘息など)について、全ての職員に周知し、その発生時の対応を行っている。

4.4

疾病等への対応

アレルギー疾患、慢性疾患等を持つ子どもに対し、主治医からの指示を得て、適切な対応を行っている。

4.5

アレルギー疾患を持つ子どもに対し、栄養士等と連携を持ち、個々に合わせた対応を行っている。

4.7

食育の増進

保育所の特性を生かした食育

乳幼児にふさわしい食生活が展開されるよう、給食について見直しや改善をしている。

3.7

乳児期に身につけておきたい挨拶や姿勢、食具の持ち方など食事マナーを伝えている。

4.1

展示食で年齢に適した食材の量や形状を保護者に知らせている。

4.3

環境整備

調理員、栄養士、保護者と連携をもち、個々に合わせた対応を行っている。

4.2

子どもが栽培、収穫した物や調理したものを食べる機会をつくるようにしている。

4.8

栄養士が子ども達に食育指導をしている。

3.6

環境及び衛生管理並びに安全管理

環境及び衛生管理

園内の清掃がなされ、清潔に保たれ、子どもが心地よく過ごせるよう配慮している。

4.4

生活の場面にあった保育士の声、音楽など音に配慮している。

4.2

園内に子ども達が季節感を味わえるような工夫をしている。

4.2

子どもが活動しやすいように保育室の温度、湿度、換気、採光等に配慮している。

4.3

事故防止及び安全対策

ヒヤリハットを共有し事故防止に努めている。

3.9

睡眠中、水遊び中、食事中などの場面で重大事故が発生しやすいことを認識し、事故防止に努めている。

4.5

園内で危険が予想される箇所を把握し、事故等の予防に努めている。

4.1

園外保育等の際のルートや施設について、事前に情報を収集している。

4.8

バス

バス運行の手順がマニュアル等で明確にされている。

4.2

安全のための情報伝達が適切に行われている。

4.3

災害への備え

安全確認

消火器、火災受信機、配電盤の設置場所が分かり、操作方法を知っている。

4.1

施設の安全点検を行い、改善している。

3.6

避難への備え

さまざまな災害を想定した避難訓練を行っている。

4.8

保護者との連携体制や引き渡し方法が確認されている。

3.9

連携

地域や地域の関係機関と連携を図り、協力が得られるに努めている。

3.2

第4 子育て支援

保育所における子育て支援に関する基本事項

支援と留意点

保育士は日常、保護者や子どもの様子を注視し、虐待の予防や早期発見に努めている。

4.5

保護者が、子育ての悩みや心配事を安心して話せる存在になるよう心がけている。

3.9

保育所を利用している保護者に対する子育て支援

保護者との相互理解

家庭との連携が密で、個々の家庭での生活の様子を把握している。

3.8

家庭の状況や保護者との情報交換が、必要に応じて関係職員に周知されている。

4.2

クラスだよりや連絡帳などを工夫して、園児の様子を知らせている。

4.3

あらかじめ年間行事の日程を知らせ、保護者が保育参加の予定を立てやすくしている。

4.6

事故や問題が起きた場合の、保護者への説明や対応が迅速かつ的確である。

4.4

地域の保護者等に対する子育て支援

地域の子育て支援

地域の人材や施設や自然などを保育に組み入れようとする意識をもっている。

4.4

機会をとらえて地域の人々に園を理解してもらう努力をしている。

3.8

連携

子どもの医療や保健に関する問題について、連絡、相談する関係機関を把握している。

4.1

第5 職員の資質向上

職員の資質向上に関する基本的事項

職員に求められる専門性

相手の立場にたった挨拶、電話、来客対応ができている。

4.3

自己の健康管理ができている。

4.1

業務の中で知りえた秘密の保持について、全職員に周知し、守られている。

4.7

保護者や地域の人からの相談事項について、プライバシーの保護、話された内容の秘密保持を徹底し、守られている。

4.9

質の向上に向けた組織的取り組み

業務遂行にあたって、正確、迅速かつ、報告・連絡・相談を実践している。

4.1

公平に人の話を聞き、話ができ、正確に伝達できている。

3.9

問題意識を共有しながら、職員間で共通理解し、協力している。

3.8

仕事外でも社会に目を向けたり趣味を深めるなど、人間としての研鑽をつけられる機会を提供している。

3.8

生活態度

服装・髪型・身だしなみなど、清潔感あるものを心がけている。

4.7

朝や帰りのあいさつなど、明るく親しみをこめてしている。

4.6

園や教職員、保護者への批判は軽はずみにしない。

4.1

職員の研修等

研修の活用

園内研修を行っている。

3.6

各職員について、適切な研修機会の確保を行っている。

4.3

研修会や研究会には自己課題をもって参加できるようにしている。

4.2

保育技術の習得だけではなく、幼児観や保育観の確立にも努めている。

4.1